考砂のブログ

日々の思考さらさらと

本をとおした優しいつながり。「図書喫茶」という妄想。

「図書喫茶」なんてものを作ってみたい。

(経営のイロハも知らないど素人の妄想話です。冗談半分にお読みください)

 

店内には壁一面の書籍たち。

その蔵書は購入できる「商品」ではなく、あくまで所蔵本である。

公共の図書館のように誰もが借りることができる。

1冊ごとに、今は懐かしき「図書カード」が裏表紙に付いていて、

(映画「耳をすませば」で主人公の雫が『天沢聖司…どんな人なんだろう?』となったやつです)

過去にその本を借りた人たちの日付と名前が書き記され並んでいる。

姓名については、今の時代プライバシーの問題もあるので

あくまで「図書ネーム」(ハンドルネームのようなもの)で記載することにする。

貸出カードを作ってもらう時に、住所、氏名、連絡先と併せて「図書ネーム」を決めてもらい、本の返却を担保するために身元と紐づくようにしておく。

 

図書喫茶の店内に座席はあるが、少しのテーブル席と、あとは実際の図書館にあるような、ちょっと腰掛けて本が読める小さなスツールが、本棚のそばに数カ所置かれている。

 

「喫茶」と名乗っているので、一応コーヒーなども提供する。

丁寧にハンドドリップで入れたホットコーヒーやエスプレッソ、カフェラテ。

イートイン、テイクアウトそれぞれ利用できる。

店の奥には小さな焙煎機があり 自家焙煎の豆からコーヒーを抽出している。

フードは、手作りのクッキーや、コーヒーに合うシナモンロール

イートインして、ゆっくり読書してもらってもいいし、テイクアウトでコーヒー片手に本1冊持って行って、通勤通学のおともにしてもらってもいい。

本の返却は2週間くらい。あくまで「くらい」 にする。

私だけなのかもしれないが、何月何日までの返却期限って読書において無意識のプレッシャーになりませんか?そのせいなのか手付かずのまま返却してしまうことが私の場合よくある。貸出である以上、返却はマストなのだけれど、日数をできるだけ気にせず本を手に取ってほしい(1ヶ月以上を超えてしまったら、貸出カードに書いてもらった連絡先に電話をしてみることにする)

 

また、図書館なので本の寄贈も大歓迎(本は多ければ多いほどよい)

1冊を持ってきてくれたお客さんには、

1 コーヒーのサイズアップが無料

2 コーヒー注文すると、おまけクッキーのプレゼント

のサービスを提供する

(「本寄贈の方にはコーヒー1杯無料!」としたいところだけど、所蔵本ばかりが増えていき、売り上げが成り立たなくなりそう)

差別色の強いヘイト系の本などは丁重にお断りする。

また、寄贈した本の裏表紙には小さく『〇〇さん(図書ネーム)からの寄贈です』というシールを貼付する。

 

「読書をとおしてのゆるいつながり」みたいなのが、図書カードと図書ネームを通じて生まれれば良いと思う。

利用者情報がデータ管理されている現在ではそんな交流はほぼ無くなってしまったから。プライバシーの観点から仕方ないのかもしれないけれど少しさびしい。

自分が借りた本の図書カードに時々見かける「図書ネーム」の人…「あ、またこの人だ。自分と読書傾向が似ているんだな」そんなことをぼんやり思ったり。

そう、ぼんやり思うくらいでいいのだ。「この図書ネームの人が実際どの人なのか?」そこまで行くと、ちょっと行き過ぎな気もする。そういった面も考慮して、図書ネーム以外のプライバシーは、店側がしっかり管理する必要がある。

逆に、昔はどうしていたんだろう、実名で図書カードに書いていたころは…不思議である。

 

次に、この「図書喫茶」を実施するために必要なことを考えてみる。

 

1 図書館のような大量の蔵書

→今の日常生活で、日に日に本を買い増しているので、売却したりせず、こつこつストックしていけば5年後くらいにはそれなりの冊数になるはず。

本棚は現在も本が増えるにつれ、DIYで自作しているので、それがそのまま店舗の什器に転用できる。壁一面、というのもポイントなので、天井つっぱり型のものも作れるようになりたい。あとはスタートしてからの寄贈による所蔵数の増加にも期待である(寄贈があることで、私の読書傾向に偏った蔵書ばかりになるのを避けることができる)

 

2 美味しいコーヒーを提供できるだけのスキル

これも現在、1日1回はコーヒー豆をひいてハンドドリップして「どうやったらもっと美味しく淹れることができるか?」なんて日々あーだこーだと考えながら続けている。

これを楽しみながら継続し、より深く、豆の種類や自家焙煎にも挑戦していく。プロの味を知るためにワークショップなども行ってみる。

 

3 飲食で利益が出せる立地、集客、経営能力

これまでの話は、あくまで現実逃避気味の妄想なので、経営のことまで考えるのもなんだかなと思ったけれど一応。

本の貸し出しは当然無料なので、飲食で売り上げを立てなくてはならない。

そのためには読書週間のある人、さらに日ごろコンビニコーヒーを飲むけれど、少し特別な体験も欲している人、そんな属性が集まりやすいエリアが良い。

大学と駅のあいだ、近くにオフィス街がある地域。大都会である必要はないけれど、ちょっと感度が高くて、アンテナを持っている人々が暮らしていそうな街。

(そんな街あるのか?まあ、あくまで妄想なので…。)

坪数などは、イートインでゆっくり読みたい人のことを考えて広くしたいけれど、コストもかかってくる。かといって席と席のゆとりを無くしたチェーン店みたいなのは避けたい。どちらにせよ現実の店舗経営を成り立たせるのは至難の業な気がする。

 

 

【図書喫茶】は、やろうと思えば今すぐできる?

そんなことも思ったりする。

つまり、自宅を本で壁一面いっぱいにして、読書に適した空間をととのえ、友達を呼ぶ。そういうことです笑

ハンドドリップで美味しいコーヒーをお出しして(フライパンで生豆から自分で焙煎したっていい)

「好きなだけ本読んでね。借りて行ってもいいから」なんてすれば、

そこはもう「私設の図書喫茶」である。

もちろん友達はいなきゃできないけれど(…私の場合、そこが問題だった汗)