考砂ブログ

履歴書の空欄はほぼ無い。代わりに、得たものがある。

聖蹟桜ヶ丘に8年間住んでみたら第二の故郷になった話

『生まれ育った街だけを故郷と呼ぶのは、少し寂しい』

 

この記事はプロモーションを含みます。

2013年から2021年頃まで、東京都多摩市の京王線「聖蹟桜ヶ丘」に8年間暮らしました。訳あって現在は関西方面に引っ越しましたが、聖蹟桜ヶ丘は暮らしやすく、とても魅力的な街でした。あまりに居心地が良過ぎて、多摩市の中で2回も引っ越しをしたほどです。8年間で2回も引っ越したのに、多摩市の外には出ようとは思わなかったのです(新宿に勤めていたので、もっと都心寄りに住むという選択肢が有ったにもかかわらず)

離れてしまったのは寂しいですが、今でも聖蹟の街を第二の故郷だと思っています。

一体、聖蹟桜ヶ丘の魅力とはなんだったのか?自らの記憶を振り返り、体験談を交えながら書いていこうと思います。一方で、聖蹟桜ヶ丘のややイマイチなところ、「こういうタイプの人には向いてないかも・・・」というネガティブな部分もあわせて紹介します。(8年暮らした中で撮った写真も多めで紹介します。聖蹟桜ヶ丘という街の空気感が伝われば幸いです)

 

 

聖蹟桜ヶ丘に住んで良かったこと

⑴駅周辺の施設が充実し過ぎている

京王線・聖蹟桜ヶ丘駅の周囲は買い物や外食に便利なショッピングセンターや公共施設が非常に多くあり、利便性が高いです。ベッドタウンらしく、駅前に行くだけで生活に必要なもの、ほぼ全てが完結してしまいます。ここでは代表的な3つの商業施設を取り上げます。

 

京王アートマン + 京王百貨店 =せいせきショッピングセンター

聖蹟桜ヶ丘駅から直結で「せいせきショッピングセンター」に行くことができます(駅のホームから直通のエスカレーターも有り)

この「せいせきSC」は「京王百貨店」と「京王アートマン」が併設している建物です。

アートマンは京王線沿線以外に住んでいる人には、聞き慣れない名前かと思いますが、文具、コスメ、日用品、雑貨などさまざまなカテゴリーを扱っている量販店で(東急ハンズとロフトを足して2で割ったような店をイメージしてもらえると一番近いと思います)本当になんでも売っているのだけれど、かといってメガ・ドンキホーテのようなごちゃごちゃした店舗ではなく、店内はきれいで店員さんも親切で回遊しやすく、家でやみくもにネットショッピングするくらいならアートマンまで出かけて実際に探した方が納得いく商品が見つかる・・・ということが何度もありました。

6階にはなんとビッグカメラも入っています。さらに7階には「無印良品」と「くまざわ書店」が。(今の時代、駅前に大きめの本屋がちゃんとあるのはとても貴重に感じます)

 

聖蹟桜ヶ丘オーパ

こちらも駅から徒歩1分で行ける(道路の反対側だが直結の歩道橋がある)商業施設です。

パルコやルミネに比べれば地味な印象のオーパですが、聖蹟桜ヶ丘オーバに入っているテナントは、ポイントが押さえられていてなかなか魅力的で便利です。

ニトリにブックオフ、ファッションセンターしまむら、百均のダイソー、シャトレーゼ、なんとゴールドジムまであります。

また、1階にはスターバックスコーヒーが入っているのですが、このスタバの店内の雰囲気やテラス席がとても良いです(後述します)

同じく1階にある原宿舶来食品館は、世界各国のお菓子や食材を扱っているお店で、家でいつもとは違った異国料理などを作りたいと思った時に重宝しました。日毎に特売品も目新しくなり、よく通っていました。

(ちなみに2013年頃まではタワーレコードが入っていました。私が住み始めた頃、一度行っただけで、その後閉店となりましたが)

 

ザ・スクエア

こちらも駅から徒歩1分に位置する商業施設。私が住んでいた頃はそれほどパッとしない印象だったのですが(と言ってもマクドナルドとサイゼリア、サーティワンアイスクリームなどはずっとある)2020年頃から、くら寿司、サブウェイ、タリーズコーヒーなどが次々とオープンし、現在はとても賑わっています。

そして2Fには市の図書館が入っています。中央図書館ではなく分室の「関戸図書館」なのですが、蔵書数もそれなりにあり、何より予約システム、取り寄せシステムが使いやすく、気になった本を多摩市内の別の図書館から、スムーズに取り寄せることができます(多摩市の図書館の使いやすさ、充実さについては後述します)

 

⑵ジブリ映画「耳をすませば」の舞台にも。『懐かしきニュータウンの風景』

これは有名な話だと思いますが、聖蹟桜ヶ丘はジブリ映画「耳をすませば」のロケ地、舞台となっています。

「住みやすさ」や「利便性」に直接的には関係ない要素では有りますが、山や林といった自然と、団地や住宅街といった人工物が、丘の傾斜に沿って混在しながら共存している風景は、どこか懐かしいというか、グッとくるものがありました。高度経済成長期の日本の熱気と活気、当時の勢いの名残を感じるからかもしれません。

春や秋など過ごしやすい季節には、フラッと散歩するだけ(坂が多いのでサイクリングなら電動チャリが必須)でも楽しかったです。

(↓劇中で主人公の雫が駆け降りる長〜い階段)

 

「耳をすませば」Blu-ray    https://amzn.to/4o5CVuV

(これから住むことを検討している方は一度観てみるのもいいかもしれない)

 

⑶治安がわりと良いが近年は・・・

一人暮らしを考えている方は特に治安の良さは気になるところだと思います。私は8年間住んだなかで、ヒヤッとしたことや、危険な目にあったことはありませんでした。

駅前の道は整備されているし、歩道は広いし、放置自転車などもほとんどなかったかと思います。そして歩行者として歩いているときは、車の運転マナーがとても良いなと感じました。信号機のない横断歩道で、渡る前に立ち止まると車がすぐに止まってくれた印象です(ルール的には当たり前のことかもしれませんが、私はその後大阪市内に引っ越すことになり、そこでの車・バイク・自転車の荒ぶりには辟易することになりました)

郊外なので夜間は駅から離れるにつれ街灯少なく暗くなった印象ですが、大通りを使えば安全です。

ただ、駅の東口を出てからの高架下あたりの飲み屋街があり、そこは夜になるとキャバクラやらガールズバーの客寄せみたいなのがウロウロいました。

聖蹟桜ヶ丘にキャバやガールズバーは要らない、街にとって害悪でしかないな、と心底思っていましたが(京都に派手な建物が無いのと同じように、街の良さを台無しにすると思う)京王電鉄の本社などもあるし、残念ながら需要があるのかもしれません。

でも、できるなら府中あたりでやってくれればと思います。大多数の住民には求められていないはずだから。

 

また、治安の悪さを感じたことはほとんどなかったですが、多摩市全体(永山駅、多摩センター、唐木田なども含む)の5年間データで見ると、やや変わってきており、2024年はかなり増加傾向にあります。どれだけ「ここは治安が良いから」と思っていても油断せず、防犯意識を持つべきだと思います。

多摩中央警察署 過去5年間の刑法犯の推移 警視庁

 

その他、聖蹟桜ヶ丘周辺のおすすめスポットやお店

独断と偏見ではありますが、8年間住んだ私がおすすめしたい聖蹟桜ヶ丘のお店や場所を紹介していこうと思います。

 

聖蹟桜ヶ丘オーパのスターバックス

先述した、聖蹟桜ヶ丘オーパに1Fに入っているスターバックス。チェーン店なのでどこにでもある、至って普通のスタバではあるのですが、春や秋など快適な気候の日にはテラス席でくつろぐと聖蹟の穏やかな街の空気を感じながら過ごすことができます。また、スタッフの方々の感じがとても良く店内の雰囲気もとても良いです。

(休日にアートマンをふらついて、図書館で本を借りて、このスタバに行って本を読むだけで充実した1日を過ごせました。)

 

関戸図書館

スクエアの中にある市の図書館。全ての自治体の図書館について詳しいわけではないので正確に比較はできないけれど、多摩市の図書館はとても使いやすかったです。

スマホからの予約はもちろん、予約本が用意されて取りに行く時も、無人システムで対面せずに借りられます。

またコロナ禍の時は、かなり早い段階で、書籍用の図書除菌機(ボックスに本を入れてスイッチを押すとページが風でペラペラと捲られながら自動で除菌される)も設置されました。パンデミック状態でも心配せず本を借りることができたのはすごく良かったです。

図書除菌機をご利用ください(中央・関戸・永山)|多摩市公式ホームページ

大変な時期にこそ、図書館という施設にしっかり予算を投じる多摩市は、「文化教養を大事にする自治体なんだな・・・」としみじみ感じたことを思い出します。

一度、関戸図書館の奥にある「自習室」を使ったことがあるのですが、静かで机と椅子も使いやすく、読書や作業には最適な場所でした。(飲食は当然禁止ですがペットボトルの飲料は飲んで良かったはず。またノートPC開いてカタカタやるのはご法度なので、ノートにペンで何か書いたりしていました。もちろん読書はめちゃくちゃ捗りました)


大栗川

聖蹟桜ヶ丘駅の南を流れる小さな川。両岸が遊歩道になっていて散歩に最適です。川の水質はお世辞にも綺麗とは言えませんが、カルガモが泳いでるのを眺めたり、季節によってはシロサギを見かけることもできます。

また駅から続く「さくら通り」付近の川辺にはちょっとお茶できるおしゃれカフェもあります(私がいた頃「豆虎」という古着も扱っているカフェがありました。今は「おにぎりカフェ」に変わっているようです)

↑夕暮れの大栗川と、そびえる「聖蹟桜ヶ丘ビュータワー」(多摩市初の超高層賃貸タワーマンション)

 

↑開花の季節は桜が見れます

 

↑さくら通り沿いに大栗川を越えていくと、丘の方(耳をすませばロケ地方面)に行けます

 

ル・ププラン

駅の西口から徒歩10分ほどのところいあるケーキ屋さんです。誕生日や記念日の時は、よくデコレーションケーキを注文していました。とにかく生クリームがきめ細やかで、甘すぎないのがポイント。とても美味しかった。駅前にケーキ屋さんって大体一つはあるものだと思うけど、その店が当たりかどうかって意外と難しい。ル・ププランは「聖蹟にあってくれて良かった」と心から思えるお店でした。

多摩市 聖蹟桜ヶ丘のイベント洋菓子・ケーキ・デコレーションケーキ | le poupelin - ル・ププラン・グルマンディーズ

 

おおくぼ動物病院

我が家には猫がいますが、おおくぼ動物病院にはとてもお世話になりました。

とにかく大久保先生の診察が丁寧で親切。図鑑を開いて、動物の状態を細かく説明してくれる。しかも医者にありがちな偉そうな態度が一切ありません。謙虚で真面目、猫自身のことはもちろん、飼い主がどうしたいか気持ちを考えて治療してくれます。当たり前のことなのかもしれないけれど、こういうまともな感覚を持っておられる獣医さんが近くにあって、本当に良かったと思う。

我が家の猫は飼い始めた当初、胸のあたりに腫瘍が見つかりました。最初はおおくぼさんとは別の獣医に診てもらったところ「乳腺腫瘍です。大手術しなくはならない」と言われ、あまりに猫が気の毒で、このままでは諦められない、セカンドオピニオンしよう、ということで訪れたのがおおくぼ動物病院でした。診てもらったら「ただの炎症による腫れです。中身も採取して顕微鏡で見てみたら水に近い成分。消炎剤で治ります」と言われたのでした。実際に1週間ほどで、綺麗さっぱり腫瘍がなくなりました。

① おおくぼ動物病院 | 南多摩獣医師会

 

(・・・以上の他にも素敵な店や場所があったのですが長くなってしまうのでこの辺りで。少しずつ追記していくかもしれません。)

 

聖蹟桜ヶ丘に住んでイマイチだったところ3つ

それでは、魅力的な部分ばかりではなく、実際に8年住んでみて「ここはちょっときついな」と感じたことを3つに分けて書いていきます。

 

⑴都心に勤めている場合は、通勤が大変

住んでいた頃、私は30代で何度か転職をしましたが、どの職場も都内中心部、新宿区や中央区での勤務でした。

聖蹟桜ヶ丘から都心に出るには、とにかく京王線で新宿まで出ないと話が始まりません。

京王線特急を使えば、通常なら30分で新宿に到着するのですが、朝の通勤ラッシュの時間帯は、新宿に近づくにつれ乗客が増し、駅と駅の間で何度も停車したり進んだり、ストップアンドゴーを繰り返し、なかなか新宿に到着しません。(明大前、笹塚あたりになると亀の如くスローです)なんだかんだで40〜50分くらいはかかり、席に座れる確率も低く、非常にストレスでした。

また、平日の朝は特急の本数が少なく、必然的に急行や区間急行に乗ることになり、それらの急行もまた、新宿が近づくにつれノロノロ運転となり、60分くらいかかってしまうことが多かったです。

私はある時から特急や急行に乗ることを諦め、早めに家を出発し、30〜40分ほど早めの各駅停車に乗っていました。新宿まではおよそ70分はかかってしまいますが、ほぼ確実に座ることができるので、読書したり音楽を聴いたり、仕事の予習をしたり、仮眠を取ったりして、なんとか時間の有効活用をしていました。

さらに恐ろしいのが人身事故や、台風、大雪で運休や遅延が発生した時です。

振替輸送を使うには、京王永山駅まで行って小田急線に乗る必要があるのですが、聖蹟桜ヶ丘から永山駅まではバスでも25分以上、自転車なら15分くらい、徒歩なら40分もかかる 振替輸送は時間がかかるものだと分かっていても、これはかなりキツかったです。 これなら聖蹟桜ヶ丘で電車が動き出すまで待つ方がまだ早いと、ホームにあがれないほど混雑した駅から、なんとか職場に向かっていました。

とある年の大雪の時は、遅延を見越して朝6時くらいに駅に着いたのに、遅れに遅れて、東京都中央区の職場に到着したのは正午だったことがあります。

もし、今の私が聖蹟桜ヶ丘に住んで、仕事に就くなら、府中や調布、立川など、都心からは別方面、もしくは都心に近づきすぎない京王沿線の駅で職を探すと思います。

(満員電車で通勤することに疲れ果てた私が選んだ【職住近接】生活について書いた記事です↓)

 

⑵若い人には退屈かもしれない

もしも、あなたが、

「休日はできる限り外出したい」

「都心まで出行って買い物したい」

「イベントに参加したり、流行りの店でご飯を食べたりしたい」

という趣向をお持ちだったら、聖蹟桜ヶ丘という街はちょっと退屈かもしれません。

先述したように、聖蹟は必要なものがほぼ揃っていてチェーン店も多いので不便はありませんが、「流行の最先端」という空気感は当然ながら存在しません。やはりそこは、どこまでいっても「自然の多い、かつてのニュータウンで、今は穏やかなベッドタウン」なのです。

だから最新トレンドに触れたい場合、都心まで行くしかないのですが、電車利用でも距離がありますし、気軽にサッというわけにはいきません。それならば聖蹟でなくとも、都心寄りでもっと適した街が必ずあるはずです(通勤定期で交通費を浮かすという手もありますが…)

私が住んだのは30歳〜38歳の8年間。結婚もしていましたし、どちらかというとインドア派でもあったため「聖蹟桜ヶ丘だけで全てが完結する生活」は、とても居心地良いものでしたが、やはり20代とか若い時期だったら刺激が少なく、あまり面白味を感じられなかったかもしれません。

(良くも悪くも昭和を感じる懐かしさ)

 

⑶虫が多い

多摩川が近く、自然も多いため、都心に比べれば虫は多いと思います。虫に慣れている人なら問題ないと思いますが、私は苦手意識があったためけっこう苦労しました。

特に、多摩市内での2回目の引っ越しでは多摩川の近く、しかもアパートの裏に水路が流れている物件の1階部屋に住んだのですが、この時はひどかったです。

Gだけならまだしも(じゅうぶん嫌なのですが)「M」ことムカデ、「Y」ことヤスデまで部屋の中で出現しました。水路近くのため、暖かい時期には小さな羽虫(大阪万博で問題になったユスリカだったと思います)も多かったです。

(↓その時の体験と、防虫対策について書いた記事です↓)

ただ、自然が多いとはいえ山奥ではないので、住むエリアの環境や、防虫アイテムによる対策によって軽減することは十分可能です。「街に緑が多くて穏やか」ということは、「自然を近くに感じる、動物や虫も多い」という当たり前なことな気もします。

(↑大通りから、ふと横道に入るとこんな道がひっそりあったりもする)

(多摩川沿岸。夕方散歩すると気持ち良い。台風の時期には氾濫注意報が出ることも。実際、2019年の秋は「垂直避難」の指示が出てオーパの避難所に駆け込んだ経験があります)

 

本当に求める住まいは引っ越してみないと見つからない。

長くなってしまいましたが、8年間住んでみて「第2のふるさと」と言っても大袈裟ではないくらい、自分にぴったりの空気感、雰囲気をもつ街でした。

もしチャンスがあるなら、いつかまた行ってみたい(今は大阪に住んでいて遥か遠くの地になってしまった…)、いつかまた住んでみたい、と心から思います。

その時は、都心には通勤せず、できれば虫の現れにくい住まいを探して生活すると思いますが(汗)

「自分が住みやすい」と感じる要素は本当に人それぞれだと思います。だから今の環境が、どこか馴染まないと感じている人は、移住や引っ越しを身軽にどんどんした方が良いと思う。

私も、その都度「なんかもっと良い街、良い部屋がある気がする・・・」と引っ越しを繰り返しました。

家を持つのも素敵なことだけど、まずは賃貸で、いろんな住まいを経験することで「自分はこれを求めている」というのが分かってくる気がします。家を買うのはその後でも遅くありません。

全国賃貸情報 アパマンショップ

「いざ、お部屋探し」というときにいくつもの物件サイトを見ると、どうしても情報が多すぎて疲れてしまうと思います。事前にネットで絞り込めるアパマンショップ、おすすめです(もちろん、聖蹟桜ヶ丘にも店舗があります)