考砂ブログ

履歴書の空欄はほぼ無い。代わりに、得たものがある。

飲み会のない会社に転職したら最高だったので、その探し方について考えた。

『飲まなきゃ親睦が深まらない、なんて、逆にコミュ力低すぎない??』

 

↑ちょっと言い過ぎかとも思うけど、会社の飲み会という行事に対して、私はそれだけの違和感をいだきながら、ずっと生きてきた。

今、私が勤めている会社には飲み会がない。忘年会や新年会はもちろん送別会や歓迎会もなし、仕事上がりにちょっと1杯、仲の良いメンバーでご飯に行くなんてことも皆無。みんな定時になると(残業は時々20〜30分ほどあるものの)サーっとそれぞれの家路に散っていく。

飲み会がないことにより「同僚や上司との距離が縮まらない」「コミュニケーション不足によって円滑に業務が進まない」「社員の社交性が培われない」と考える人もいると思うけれど、私は飲み会がない職場に初めて所属し、「こんなに最高なことはない!」と心底思っている。

 

 

飲み会のない会社で働いて良かったこと

⑴プライベートの時間が奪われない

飲み会というのは基本的に通常業務の後に行われる。昼から会社をわざわざ閉めて、集まって「さあ飲もう」というのは少数派ではないだろうか(それはそれでなかなか嫌だけど)つまりサービス残業とほぼ同意である。接客業など職種によっては遅番上がりのメンバーを待たなければいけないこともある。さらに開始時間は遅くなり、会のお開きも終電近くになってしまう。翌日も普通に出勤する場合もあるだろう。そうなると後は家に帰って、寝て起きたらすぐ出社。プライベートな時間は移動なども含めて3時間以上を確実に削られてしまう。それが果たして仕事に良い影響を与えるだろうか?

数日前から予定されているならまだしも(それでも日が近づくにつれ徐々に憂鬱になる)「今日行っとくか!」と急遽実行される飲み会もある。しかも会議や棚卸しといったいわゆるイベント的業務の打ち上げ的なノリで。 体力も集中力もいつもより消費して、疲れている時にそれ以上の職場付き合いを求める理由が私にはわからない。

世の中には飲み会を強制参加にさせて、ちゃんと残業代を出す会社も存在するらしい。それなら割と納得できそうな気もするけれど、逆に言えば「残業扱いにするほど飲み会という親交の場を重視している企業」ということになり、少なくとも私はあまり所属したいとは思わない。「残業代はいらんから、早よ帰らせてくれ」と思う。

飲み会のない会社に入ってプライベート時間が無慈悲に搾取されることがなくなった。これは本当に良かった。

 

⑵「会社のために給料を使う」という矛盾からの解放

上記のような強制参加&残業代ありのパターンなら、飲食代も経費として落とされる可能性は高い。ただ、私がこれまで経験した会社の飲み会で、参加費が無料だった(経費になったり、社長のポケットマネーから支払われた)のは記憶にある限り2回だけ。基本的には幹事を立て、会費として4000〜5000円を回収されるのが一般的。5000円あればスターバックスでコーヒーを7〜8回は飲める、新刊の本を3〜4冊は自由に買える、美味しいコーヒー豆を400〜500グラム買える…それだけの価値がある5000円という金額を、自分が全く望まないものに払うというストレスは計り知れない。あまりに嫌すぎて、正直に「お金が無いので行きません」と言って断ったことが何度もある。もちろんここで言うお金とは『飲み会のために払う5000円など無い!』と言う意味である。

必死で働いて得た給料を、なぜ会社のために使わないといけないのか?その苦しみから解放されたのが本当に嬉しい。

(できる限り自分の好きなことに給料を使いたい)

 

⑶社内での仕事そのものを評価してもらえる

飲み会があると、それに参加しないだけで「協調性がない」「チームを大事にしていない」と、職場での働きとは別のところで評価されてしまうことがある。上司にお酌したか?聞き役にしっかり徹したか?(だいたい過去の武勇伝)音頭をとって盛り上げたか?(古臭い化石のような企業なら一発芸まであるかもしれない)…それらがなぜか社員としてのコミュニケーション能力として評価されてしまう。飲み会がなければ、評価基準は職場での仕事能力のみ。

仕事上のコミュニケーション力とは、効率よく仕事を進めつつ、雑談や息抜きも組み込みながらメンバーの士気を上げていく、バランス感覚のともなったマネジメント力のことである。

昔ある職場にて、2次会は終電も考慮して不参加で帰った時、翌朝会社で「あそこで帰るのはまずいよ」なんて言われたことがある。要するに「社員として所属してるなら最後まで参加するのが義務」という、まるでこの世の終わりのような社風を体験した。

 

⑷酒によるトラブルに巻き込まれない

普段溜め込んでいるストレスを、お酒を通じて健全に、明るく発散できれば良いけれど、100%完璧に仲良しの職場は存在しない。業務上ギクシャクしていることも少なからずある。そんな不平不満を酒の勢いで当事者にぶつけてしまったりすると最悪の雰囲気になる。普段は我慢していることも、ふとした弾みで言葉にしてしまう。何が起こるかわからないリスクが飲み会にはあるのだ。(学生時代のバイト先の飲み会で、バイトリーダーと社員の店長が本気で口論を始めた時なんて目も当てられなかった)

「酒の席は無礼講」で終われば良いけれど、酒は理性を失わせる。飲み会がなければ酒トラブルにも遭遇しない安心感がある。

 

『飲みニケーション』という言葉に隠された甘え

「飲み会がないと一致団結できない」「社員の士気が高まらない」「飲みニケーションでしか生まれないチームワークがある」…そういった言葉をよく聞くけれど、どうも怪しい。そもそもそういうのは普段の仕事において、コミュニケーションをどれだけきめ細やかにしているか、困った人がいたらすぐ助ける、ホウレンソウの精度、タスクの簡略化や効率化、そう言ったことに徹底して取り組んでから発する言葉な気がする。

どうにも会社の飲み会というのは、元来酒が好きで、賑やかに騒ぐのが大好きな人たちの欲求ありきで行われているような気がしてならない。

私は酒が苦手だから斜に構えている部分もあると思う。けれど酒が苦手で大人数で騒ぐのも好まない人たちの心情は、全くと言っていいほど取り入れられてないのも事実である。

(社員同士で映画館や美術館や大型書店に行き、その後カフェでお茶するみたいな交流会なら、喜んで行くかもしれない)

 

飲み会のない(少ない)会社を探す方法はあるのか?

では、飲み会のない会社にはどうやったら入社できるのか?見分ける方法はあるのか?

…残念だけど100%確実な目印はない。求人欄に「うちは飲み会がありません!」と記載している企業を、少なくとも私は見たことがない。けれど、求人欄の文面や写真を注意深く見ていると、この会社は「飲み会が多いか?少ないか?」はなんとなくわかってくる。

 

⑴求人欄に飲み会など社内イベントの集合写真を載せている企業は避ける

飲み会に限らず、ボーリング場(これ結構多い)やバーベキューでの集合写真をわざわざ求人欄に載せるということは、ほぼまちがいなく社内イベントや親睦会が盛んな会社だから応募は避けるのが無難。さらに「年1回社員旅行あり。去年はグァムに行きました!」なんて一文があれば、もれなく飲み会もセットでついてくる。その企業のページはそっと閉じましょう。(よく言われることだけど「アットホームな職場です」もNGワード)

 

⑵飲み会の多い傾向がある業界を避ける

一概には言えないけれど、営業、接客販売、サービス職など「人と話すことが重要スキルとされる業種」には「人と接することが苦ではない。むしろ好き」という人材が集まりやすい。自ずと、仕事外のコミュニケーションに抵抗がないメンバーが揃い、結果として飲み会が多い職場が出来上がることになる。そういった業界を避けるのも一つの方法。逆に運転手や配達、物流系、倉庫系など「一人で黙々と働くのが好き」というタイプの人が集まりやすい業種を狙うことで、飲み会ゼロとまではいかずとも年に1、2度の忘年会と新歓だけ、といった企業を見つける確率が上がる。また、体育会系の社風にも注意。もし大学のOBが入社しているなら、その先輩が学生時代に体育会系サークルに所属していたかどうか?も大きな目安になる。

 

⑶面接での雰囲気から感じ取る(直感)

最終的には選考や面接の時に、人事担当者や現社員の雰囲気から察するしかない部分もある。とはいえ「飲み会ありますか?」とストレートに聞くわけにもいかない。冷静に考えてみるとそう聞くことに何の問題が?と思うのだが、それをネガティブな印象(つまり他者とのコミュニケーションに不安がある)として捉えられてしまうのが現代社会である。だから少し遠回しに、例えば「業務上のコミュニケーションを円滑にするために御社で行われている取り組みなどはありますか?」というような質問から社内交流の話題に持っていき、探ってみるのも良い(あからさまだと簡単に真意を見抜かれるので難易度は高い)

 

まとめ

私が飲み会ゼロの会社に今所属しているのは、「飲み会のない会社になんとしても入るぞ!」と思ってわざわざ探したわけではない。ただ、

  • 体育会系ではない
  • 営業、接客、サービス業ではない
  • 一人でタスク遂行の傾向強い職種を選ぶ(配達、物流、倉庫など)
  • 求人情報に社内イベントの集合写真がない
  • 「アットボームな職場です」の一文がない
  • 「年1回の社員旅行。昨年はグァムに行きました!」のような一文がない

という最低限の条件をクリアした上で、面接時の雰囲気から直感しただけである。(面接は社長と1対1だったが、その人がとにかく良い意味で陰キャというか、仕事一筋で論理的な考えの持ち主であり、その第一印象が決め手だった)

わたしも「飲み会のある会社では絶対働きたくない!」とまで、極端には思わないのだが、貴重な給料と時間を理不尽に徴収される会社とは縁がないに越したことはないと思う。転職が多い私だが、そうやって今の会社にたどり着けたのは回数を重ねた意味があったのかなとも思う。少しでも参考になれば幸いです。

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