考砂のブログ

日々の思考さらさらと

【職場と家が近すぎる】通勤5分の生活で感じるメリットとデメリット。

現在勤めている会社への通勤は、「自転車で5分」

自宅⇆会社を距離にすると約1km。徒歩だと12分くらいなのだけど、やや坂道で勾配があるため、電動自転車を使い通っている。通勤時間は5分。

そんな生活を始めてから半年が経過した。

以前は都内の通勤ラッシュでもみくちゃになっていた。

数年前、東京都に住んでいた頃の私は、郊外のベッドタウンから90分以上かけて都心の職場に通っていた。

地獄のような通勤ラッシュ。背骨が圧迫骨折しそうなほどの東京メトロの車内は、奴隷列車と呼んでも過剰ではなかった。

人身事故での運転見合わせ、ダイヤ乱れは日常茶飯事。

大雪や台風で計画運休の情報が流れてきても、

「会社には這ってでも辿り着け」という暗黙の了解が、当時勤めていた会社には存在していたように思う。

何より私自身が、

「どれだけ遅れたとしても、会社には行かなくてはならない。

いや、たとえ辿り着けなくても、

行こうとしている姿勢は見せなければならない」

そんな、今思えば社畜のお手本のような考えに囚われていた。

(実際、数年前の東京大雪の日、朝6時に家を出て、振替輸送を乗り継ぎ、意気も絶え絶え会社に到着したのは、正午を回っていた)

 

その後、転職や引越しを繰り返し、現在は地方都市の小さな会社に勤め、そこから自転車で5分ほどの位置に住んでいる。あの頃から比べれば、とても恵まれた環境になった。

 

通勤5分のメリット

⑴朝活が捗る

朝、特別に早起きをしなくても時間にゆとりがあるため、出勤前に掃除洗濯、ブログを書いたり、ヨガ、筋トレも行える。もちろん無理に朝活などせず、ただただぐっすり眠ることもできる。通勤5分になってから睡眠時間が7時間より短い日というのがほぼなくなった。

 

⑵昼休みを家に帰って一息つける

片道5分なので、昼休みには一旦自宅に帰ってくることもできる。

仕事が立て込むと移動時間を差し引いて30分ほどしか居れないこともあるが、自宅で一息つくと気分はリセットできるし(リセットしすぎて再び会社に向かうのが億劫になることもある)

昼食は冷凍ご飯やうどんをレンチンして、納豆や卵を乗せれば十分美味しく、経済的である。

 

⑶退勤後も充実する

仕事を終えてからも余裕が生まれる。残業をしたとしても、あっという間に5分で家に着いてしまう。「ん、残業したけどまだこんな時間か」という感じである。スーパーで食材を買って自炊し、夕食以降も映画や読書の時間を確保できる。最近は家に着いてからコーヒーを豆から挽き、1杯淹れるのが小さな楽しみになっている。

 

⑷通勤ラッシュ・満員電車と無縁の生活が送れる

これが最も嬉しいことだった。都内に通っていた時は1日のエネルギーの大半を満員電車を耐え忍ぶことに消費していたような気がする。自然と仕事に向かう意識や集中力も変わってくる。

 

通勤5分のデメリット

⑴急遽会社に呼ばれることがある?

会社が近所だから「今日人足りないんだ、出れる?」などと休日に急な呼び出しを喰らう・・・なんてことが企業によってはあるかもしれない。私の場合は今のところ、ありがたいことにない。社員10人以下の小さな会社で、まっさらなホワイト企業とはお世辞にも言えないが、ライフワークバランスを強制的にごちゃ混ぜにされたりはしない環境である。

 

⑵近所や道端で、同僚や会社関係者にばったり会う。

休日に外出すると、まれに出勤している同僚や取引先の人に遭遇することはある。簡単に会釈して失礼するのだけど、仕事とプライベートを完全に分けたい人にはちょっとしたストレスになるかもしれない。ただ、良好な人間関係が築けているとむしろ会えて嬉しい、奇遇ですねという会話になったりもする。こないだは犬の散歩中の同僚(その人も近所に住んでいる)を見かけて、動物好きの私はつい声をかけてしまった。

 

⑶プライベート→仕事モードへの切り替えがむずかしい

通勤電車というのは大変ではあるけれど、あの数十分〜1時間の経過によって、寝起きの脳みそが仕事モードへ移行できていたのだと思う。これが通勤5分だとあっという間に業務開始。その切り替えには慣れが必要かもしれない。仕事→プライベートなら、一瞬で切り替わるのに不思議である。

 

まとめ

もし、これが都心の(都内でなくとも、街の中心部に近い)職場であったなら、近距離に住まいを置くことは当然、家賃コストが極端に上がってしまうだろう。

都会の空気や流行を身近に感じられるライフスタイル、そんな生活を目指して、高給な職種を目指すのも一つのやり方だと思う(もしくは都会の築古アパートなど住居環境を選ばないという手もある)

 

ただ、私自身40歳を越え、人気の飲食店やショップを目的に外へ外へと繰り出し、欲しいものを買い、食べたいものを食べる、そういった娯楽や刺激よりも、

半径10メートルのささやかな居住空間を、自分の落ち着くもので整え、静かに暮らしたいという気持ちが圧倒的に強くなったのだ。

 

だからこそ地方都市の、さらに奥のベッドタウンの、さらに駅から遠い会社に就職し、そこから自転車で5分の場所に居を構えた。

人気のチェーン店や、コンビニも少ない。坂道は多い。市街地に出るにはバスと電車で一苦労である。

それでも、周囲に自然があり、騒音もなく、地域のスーパーマーケットや図書館が充実している今の住まいはとても気に入っている。

休日は家の掃除、食材の買い出し、筋トレとヨガを行い、あとはゆっくり本を読んだり、こうやってブログを書く。そんな淡々とした生活に満足しつつある。

 

あっち行ったりこっち行ったり、行き当たりばったり、寄り道と行き止まりの多い人生だったが、

40を越えてようやく自分の落ち着くべき生活がわかってきたように思う。

 

自分が本当に求めているものを知るために、時に人は、全く求めていないことを一通りやってみなければいけないのかもしれない。

 

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